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パーキンソン病運動症状:寡動・無動、筋強剛、姿勢反射障害 その2

前回2023年10月(パーキンソン病運動症状:寡動・無動、筋強剛、姿勢反射障害)のコラムでお話したように、寡動・無動と筋強剛、姿勢反射障害という症状は、俊敏で柔軟な運動が出来なくなる、という点でお互いに影響を及ぼし合っています。患者さんによっては、筋肉の強張りはそんなに強くないのに動作が緩慢であったり、割と速く動けるのに転びやすい方も時々いらっしゃいますが、概ねこの三つの症状がそれぞれ強くなれば、患者さんはそれだけ日常動作が行いにくくなります。

これらの症状のせいで患者さんは日常生活の中で様々な苦労を強いられます。

まず、朝起きて身体を起こして動き出す時、腰や背中、太ももなどに強張りを感じ、立ち上がることも億劫になります。ズボンをはき替える時や、靴を履く時に立ったまま行うと、バランスを崩して転びやすくなります。食事の際、まず準備の段階で時間がかかる様になり、食事を口に上手く運べずにこぼしてしまったり、少しずつしか食べられなかったり、ということが見られます。

外出する時の準備にも手間取って時間がかかってしまうため、患者さんは徐々に運動や外出に消極的になりがちです。

御家族や周囲の人から見ると、すぐに動いてくれない、時間がかかっていつも待たされる、ご飯をこぼしてばかりでみっともない、面倒くさがって一緒に出掛けようとしない、という様に感じてしまうかもしれませんが、患者さん御本人も動きたくても上手に動けない状態なのです。思うように動けない御本人が一番つらいと感じておられるはずですので、どうか急かさずに、穏やかに待ってあげて下さい。急かしても症状は良くなりません。

日常生活の中で活動する機会が減ってしまうと、それだけで足腰の筋力や骨は衰えやすくなってしまいます。活動量を保てるように、患者さんのペースで動けるスケジュールで日常を過ごしたり、外出に誘ってあげて頂ければと思います。

甲斐リハビリテーションクリニック院長 三輪道然

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