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未開を拓く・・・ Vol.4 「企業の原点と成長の要因」

Vol.4 「企業の原点と成長の要因」

武田 小林さんの起業は何年でした?

小林 今から20年前の2005年起業でした。当時、退院された患者さん方に生活の場で生じるであろう様々な身体的課題解決を予防・改善することで、多くの方々の在宅生活を支える仕事をしたいと考えていました。そこで株式会社 山梨福祉総研を創り、訪問看護事業、リハビリテーション特化型デイサービス事業、居宅介護支援事業等をはじめました。

武田 在宅でのリハビリをするのに、どうして訪問看護ステーションを創ったの?

小林 訪問リハビリテーション事業は医療法人でなければ運営できなかった事が理由です。現在では甲斐リハビリテーションクリニックの併設事業として「訪問リハビリテーション」と「通所リハビリテーション」を運営していますので、リハビリテーション専門職による在宅訪問を実施していますが、一般法人では訪問看護ステーションを創らなければ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等が訪問でのリハビリテーションを実施出来なかったのです。

武田 実際に在宅でのリハビリテーションをはじめて様々な発見があったと思うけれど、印象に残っている事が有ったら教えてください。

小林 はい、創業当初の訪問では脳梗塞等の脳血管障害発症後や、パーキンソン病等の神経難病の方々が、発症後一度もリハビリテーションを受ける事なく在宅で寝たきりとなっていたり、椎間板ヘルニアや狭窄症の術後に尿閉症状の出現や疼痛を理由に引きこもり生活をされている症例など、その多様性と症例数の多さに驚きました。それと同時にベッド上で数年もの間寝たきりで過ごされていた方々が、リハビリテーション専門職と看護師の訪問介入により「寝返り」「起き上がり」「端坐位」そして徐々にベッドを離れての「移乗」「車椅子駆動」「立ち上がり」「屋内移動」「屋外移動」と生活域を拡大してゆく様を伴走者として目のあたりにして、在宅でのリハビリテーションの必要性、重要性を実感しました。その後「一生寝たきりだと思っていた。せっかく歩けるようになったのに託老所の様なデイサービスに行きたくない。外でもリハビリが出来る場所を創って欲しい」と言う多くの皆様の希望に応え、リハビリテーション特化型デイサービスの運営を始める事となりました。

武田 患者や家族の求めに応じて、事業を拡大してきたんだね。

小林 はい、久晴会グループ 医療法人 久晴会 甲斐リハビリテーションクリニックの創業も、多くの皆様方のご希望とご期待に応える事を目的に創業しました。その意味では、これからも実現しなければならない仕事が沢山あります。どうぞ引き続きご指導を賜れますよう、グループを代表して改めてお願い申し上げます。

武田 「うん、僕等だから出来た」と想えるそんな仕事を遺したいね。

小林 はい!

(Vol.5に続く)

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