院内リハビリテーション
脳血管疾患・神経難病リハビリテーション
- 神経難病(脊髄小脳変性症、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症、多発性硬化症、重症筋無力症、髄膜炎など)・脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を対象にしています。
- 専門医の指示のもと、しびれやめまい、うまく力が入らない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、勝手に手足や体が動いてしまうなどの症状に対しリハビリテーションを行っていきます。
- 疾患の特性や病期に合わせて、進行予防、さらなる機能・能力レベルの向上を目指せるリハビリテーションを提供します。また、日常生活・職業復帰・趣味活動に対してのアプローチも行なっており、患者さまが自分らしい生活を再建する援助をさせていただきます。
- パーキンソン病患者向けリハビリ訓練法(LSVT BIG)の認定講習会修了者も在籍しています。身体全体を大きく使った動きを反復回数行い、パーキンソン病患者さまが日常動作や歩行が楽に行えるようにプログラムを立案していきます。
パーキンソン病患者向けリハビリ訓練法(LSVT BIG)について »
■ 当院での自主トレーニングについて
個々の患者さまに応じて、自宅でできる自主トレーニングなども一緒に相談しながら作成をしていきます。
- また、当院では、国際ボバースインストラクター講師会International Bobath Instructors Training Association (以下IBITA)公認の国際インストラクターが在中しています。神経科学の知識や姿勢制御の仕組みを理解した専門的なセラピストが、ボバース概念のもと治療を展開し機能回復を図ります。
- ボバース概念とは、中枢神経系の協調性を捉えてアプローチすることに深い意味を持ち、対象者の日常生活を努力的な活動から効率的な活動へと変わるように、対象者と共に治療を進めていきます。介入の内容としては、姿勢・運動分析を行い、「動作遂行時の質」を向上させるためにHands on による個別性応じたアプローチを実施していきます。目の前にいる対象者様と真摯に向き合い、個別性を探求しながら、動きの連続性や順序性、効率性、多様性などの運動学習プロセスを積み上げていき、日常生活の質を変える(潜在能力を引き出す)ことを目指していきます。
小児リハビリテーション
■ 当院ではお子さまを対象としたリハビリテーションを始めました
運動発達の遅れや運動障害を持つお子さまを対象とした外来リハビリテーションの受け入れを始めました。主なリハビリ担当者は、発達障害認定理学療法士をはじめとする熟練者です。お子さま一人ひとりのライフステージに応じて、日常生活や学校生活に必要な運動機能の獲得を促していきます。必要に応じて、ご家族様への助言や指導を行います。
- 脳性まひを中心とした中枢神経疾患(低体重出生、脳炎・脳症後遺症、頭部外傷後遺症など)による運動発達の遅れや運動障害、染色体異常、二分脊椎、進行性疾患などの疾患をお持ちのお子さまを対象としています。また、18歳以上のリハビリ継続を希望される方のご相談もお受けしています。
- リハビリを対象としている具体的な内容としては、下記の内容などです。
①寝返りやお座り、立つ、歩くなどの基本的な運動の発達に遅れがある、
ひとりで行うことが難しい
②着替えや食事など身の回りの動作を行うことができない、ご家族の援助が上手くできない
③字を書く、箸・スプーンを使うなど手の操作が苦手 - リハビリを通じお子さま・ご家族さまなどが地域で安心して日々の生活が送れるよう、また、他職種との連携を取り支援を行っていけるよう三輪院長と共にスタッフ一同努力していきます。
■ リハビリの様子
■ 小児リハビリスペース
お子さまの特徴やご家族の希望に合わせ使用をしていきます。また、食事動作や机上での活動などお子さまのライフステージに応じてリハビリプログラムを立案していきます。
※パーテーションを完備していますので、希望に応じてリハビリスペースを区切ることも可能です。
上肢・手の専門的リハビリテーション※ボトックス注射、反復経頭蓋磁気刺激療法(r-TMS)
- 当院では脳卒中などによる麻痺(まひ)や痙縮(けいしゅく)の改善を目的にボツリヌス療法、反復経頭蓋磁気刺激療法(以下r‐TMS療法)を実施しており、その後の上肢機能に対してのリハビリテーションを併用することで、さらなる上肢機能の改善が図れるよう介入をしています。
- 痙縮では、筋肉に異常な力が入り、「手指が握ったままになり開かない」、「肘や足先が曲がってしまう」、「麻痺した手や足の力が抜けず動かしにくい」などの症状がみられ、痛みや眠れないことの原因となります。また、このことが長く続くとより関節が固くなり、日常生活に大きく支障をきたします。
- ボツリヌス療法やr‐TMS療法により、痙縮そのものが完治するわけではありませんが、わずかでも麻痺した手や足の力が抜けることで、リハビリテーションが行いやすくなることを期待します。また、積極的な上肢機能に対してのリハビリテーションを実施することで、さらなる上肢機能の改善を図っていきます。また、必要に応じ自主訓練や日常生活動作(食事、トイレ、洗髪、更衣動作など)、手段的日常関連動作(家事動作、洗濯動作、職場復帰に必要な上肢機能など)などの指導も実施しています。
rTMS療法について詳しくはこちら ≫
ボトックス療法について詳しくはこちら ≫
r‐TMS療法
※上肢・手の治療はオーダーメイドで丁寧に行うことが必要です。
※当クリニックでは、神経系専門理学療法、脳卒中認定理学療法士などの専門的な知識・技術を持つセラピストが上肢・手の治療を担当します。
※専門理学療法士・認定理学療法士について
詳しくはこちら ≫
■ 上肢・手のリハビリ場面:1例として
■ 上肢・手の治療効果:1例として
上肢機能の改善は、立位バランス・立ち上がり・歩行など下肢機能にも影響を与えます。
※注意:個人によって治療効果は異なります。
摂食・嚥下機能(嚥下内視鏡検査:VE検)
■ 摂食嚥下専門外来を始めました
いつまでも安心・安全にお食事を召し上がるために、飲み込みにくい、食事中にむせてしまう、うまく咀嚼出来ないといった誤嚥性肺炎発症のリスクをお持ちの方に対して嚥下内視鏡検査を実施しております。神経内科医および嚥下歯科医、言語聴覚士や看護師が機能評価を行い患者様一人ひとりに適した食事形態や自主訓練の提案をさせて頂きます。
当院における検査のメリット
- ①むせ等の原因を特定し、安心・安全に食べられるように対処する。(食形態の検討等)
- ②声の出しやすさ等、発声機能の評価も出来る。
- ③映像の保管が可能なため、定期的に検査をすることでその後の変化の比較が出来る。
- ④医師、看護師、言語聴覚士らがチームとなって具体的な摂食嚥下機能のアプローチを検討する。
対象
- 脳血管疾患後遺症に伴う摂食嚥下障害
- 認知症による摂食嚥下障害
- パーキンソン病を中心とした神経難病(脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症等)による摂食嚥下障害
- その他、加齢に伴う飲み込みにくさいやむせの増加等の訴えがある方など
■ 当院の言語聴覚療法の特徴
- 脳血管疾患後遺症による失語症や運動障害性構音障害に対する言語療法
- 脳血管疾患後遺症による高次脳機能障害(注意機能)の評価を実施し他院への申し送り
- LSVT-LOUD(パーキンソン病認定資格)を取得した言語聴覚士によるパーキンソン病に対する専門的なリハビリテーション
- 脊髄小脳変性症や多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症に等の神経難病に対する摂食嚥下訓練、構音訓練、発声訓練
■ リハビリの様子
※摂食嚥下専門外来は月1回木曜日午後の完全予約制になります。
臨床研修・見学者について
当クリニックにおいて専門職向け(PT、OT、STなど)の臨床研修(見学および治療補助など)を実施しています。臨床現場での実際のリハビリテーション場面を通じ、具体的な仮説検証作業や介入方法などを提示していきます。また、様々な意見交換を実施していきたいと思います。
※現在、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、臨床見学の受付については一旦休止させていただくことになりました。 ご理解の程、よろしくお願いいたします。
専門職向け(PT・OT・ST)研修会・講習会
当クリニックにおいて国際ボバース講習会講師会議(IBITA)により認定された成人部門インストラクターを中心としたBobath概念に基づく専門職向け(PT、OT、STなど)の研修会・講習会を企画しております。
※当クリニックでの今年度の研修会ならびに講習会について、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、皆様の健康と安全を第一に考慮しました結果、9月末開催分まで開催しないことを決定いたしました。
2020年10月以降の講習会予定に関しましては、下記ホームページに掲載させて頂きます。
状況をご賢察の上、ご理解ご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
※JBITAの活動やJBITA主催の講習会・研修会や関連するホームページの紹介を行いBobath概念に興味関心のある方に活用していただきたく思っております。
通所リハビリテーション
- 在宅生活に不安のある方、身体能力を改善したい方にリハビリテーションサービスを提供しています。
- グループリハビリでは、機能訓練を中心に「しっかり」体を動かし、自宅での自主トレーニングを紹介します。
- 個別リハビリでは、個人の機能障がい・生活目標に合わせた治療を実施し、自律した活動を目指します。
- パワーリハビリでは、筋力強化に特化したマシンを使用し、一人ひとりに合わせた筋力訓練が可能です。
- 介護福祉士・作業療法士・理学療法士がおり、多様な視点から関わることで、ご自宅での生活が豊かなものになるよう支援していきます。
訪問リハビリテーション
- 体が不自由で生活が困難になってきたが、送迎手段がなくリハビリテーションを受けることができない方に対して、ご自宅で心身機能や生活能力の維持・改善を図っていきます。
- 長期間のリハビリ入院を経て、退院し、ご自宅での生活が不安という方に対して、ご自宅での生活に馴染むためのサポートを行っていきます。
- ご家族に対しても、介護生活の中での不安や悩み等を聴取または共に思案し、専門職として最善の方法を提案していきます。
医院概要
[診療内容]
〒400-0117
山梨県甲斐市西八幡3990
[最寄バス停]
Kai・遊・パーク入口 徒歩5分(時刻表)
▼JR甲府駅下車 タクシーで約20分
▼JR竜王駅下車 タクシーで約 8分
▼中央道 甲府昭和IC下車 約 8分
▼中部横断自動車道 白根IC下車 約5分
[電話番号] 055-278-2016
受 付 時 間 | 月 |
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8:30~11:30 |
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[休診日] 日曜・祝日